最近出た、字幕屋のなんとか渡世なんとかとかいう本が
書評に載ってて気になってたんだけど図書館になかったので
同じ人の新書を借りてみた。

読みやすいし、最初のうちは面白かったんだけど
そのうちなんていうか、鼻につく感じが目立ってきて……

なんだろう、鼻につく三浦しをんの下位互換みたいな感じ。

たしかに技術はすごいなーと思うし、
発想の転換っていうか、機転っていうか、語彙っていうか、
そういうのもすごいと思うけど、「わたしはすごいのである」
っていうのが結構前に出てきててソーナンダーってなった。

最近は手間も金も余計にかかる吹き替え版が増えてきて
っていう話を書いていたんだけど
その理由が「語彙力の低下」って言い切ってて
まあそれもあるだろうけどそんな
「昔はみんな字幕を理解できてたのに
いまは吹き替えじゃないと理解できない低脳ばっか」
ってあからさまに言わずとも……
自分も吹き替え派なのでカチンとくるのであった。

指輪の字幕の一件にもチラッと触れてたけど
「熱狂的な原作ファンが納得するような字幕はつくれねーんだよ!」
ということらしく、まあたぶんそうなんだろうけど
なつこさんの字幕に関してはそういう問題でもなかろう。

でもおもしろかった。
まあなんとか渡世なんとかのほうは読まないけど。


ちなみに指輪の字幕でわたしが一番心に残ったのは「鋭気を養う」でした。

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