のうがくかんしょう

2011年6月19日
あと今日は能楽堂行ってきた。
「自然居士」と「葵上」
お狂言は「三人片輪」

リンボウ先生の講演付きでおもしろかった。
人間には「情」と「理」があって、
「自然居士」は理の話、「葵上」は情の話、
今回の演目は人のふたつの正反対な面を描いた二本なわけです
っていうお話だったんだけど、
聞きながら思ったのが
「そういえばBLって基本的に情のキャラか理のキャラかだな」
なのだから病は深いよ。
でもその部分の色付けがはっきりしてるものほど良作って気がするじゃんか。
個人的にはカップリングは情の人×理の人がいいなあ。
年下攻とか軒並みそういう感じだよね。

あ、あとそういえば、「自然居士」は、
居士が説法してると子供がきて両親の供養を願い出る

子供が人買いに自分の身を売って供物の小袖を買ったことを知る

追っかけてって人買いにたくさん芸を見せて子供返してもらう
っていう話なんだけど、
この「子供」っていうのが、
観世流だと「14、5の少女」で、宝生だと「幼い少女」で、
金春だと「少年」なんだって!!
芸尽くしの場面でも、
「舞でも舞わせてさんざんに嬲ってやればいいんじゃね」
「なるほど、舞でも舞わせてさんざんに嬲って帰してやるか」
という人買いのやりとりとかあって、
なぶってとかいかがわしいなと思わされた。
そもそも自然居士は喝食で、でも説法とかしてること考えると
なんとなくイメージ的に17、8歳。
17歳の美青年が健気な少年を人買いから助けるのに舞わされたり嬲られたりって
なんか相当にあれげで萌える。
そんで助けた少年が立派に育てば十年後はすてきな年下攻に!
なんということでしょう!

それと、なんだか一番ツボだったのは、「自然居士」で子供が人買いに連れ戻されるとこ。
寺の門前の者(アイ)が、人買いに対して「やるまいぞ!」(だめ!みたいな)って言うのね。
で、でも子供連れ去られちゃって「やっべえ居士に言わなきゃ」って言いにいって
「俺そのとき「やるまいぞ!」って言ったんだけどね」
って報告するのがなんかすごいかわいくて・・・ってまあ毎度のごとく意訳なのだけど。



それにしても、いつになったら最後まで寝ないで能を見られるのか。
絶対寝る。どっかで必ず寝る。
今日なんかお狂言で寝た。

とにもかくにもチケットくれた妹ありがとう。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索