魔女っ子サラリーマン (プラチナ文庫 アリス)
2009年6月12日 BL読書(活字)平凡なサラリーマンの弘文に、ある日手渡された母の形見――それは【魔法少女るりか】に変身する魔法のステッキだった! 次々と起こる問題を魔法で解決する弘文。が、その変身後の姿に取引先の社長・江南が一目惚れ。 普段は傲慢なくせに、実は恋に不器用な江南に、弘文は少しずつ惹かれていく。 けれど、江南が好きなのはるりかで、本当の自分じゃない――。 切ない気持ちを抱えた弘文に、いとこのトーヤ(マスコットのパンダに変身)が好きだと告白してきて…!? 飛び出す立体カラーピンナップつき☆
なんか最近ネタBL小説にしか惹かれない・・・
というわけで、またもやきたよ、プラチナ文庫アリスだよ。
あの乳BLといいこれといい、アリスはどこへいきたい・・・?
なんというか・・・毎月必ずぽっぽこぴーな一冊をお届けします(はぁと)みたいな?
今月はこの魔女っ子がぽっぽこぴー過ぎて、
同レーベル同時発売の
森で育ったセレスは、実は双子の王子であることを告げられ、国と国を結ぶ婚礼の儀式を、身代わりとして行うことに!
とかは、トンチキだけどトンチキなだけで普通に見えてくるから不思議。
さて内容はといえば。
主人公のキャラもよかったし、魔女っ子設定もしっかりしてたし、避けられないテンプレ展開もあったし(あの人が好きなのは俺じゃなくて変身した俺だ)そのへんは大変よかったんだけど。
唯一攻のキャラだけがなー・・・・・・
著者もあとがきで「弱かった攻のキャラを根本から立て直した」と書いてるのだけど、うーん・・・
たしかに「傲慢社長、でも実は恋に無器用」ではあったんだけど、そこに魅力を感じなかった・・・
これが漫画だったらずっと同じ顔を見せられているわけだから視覚で同じ人なんだってわかるわけだけど、小説だったのでなんだか落差が激しすぎてキャラに一貫性がないようにしか見えなかったのね。
だって、BL界の傲慢社長は「パアッと無邪気な笑顔に」なったりしないでほしいでしょ。
同じ立ち回りをさせても、使う言葉の匙加減一つで劇的に違ったと思うので、そこが惜しかった。目指してる場所がなんとなくわかるだけに。
勢いがある分、文章が大味すぎるのかも・・・。たぶんサイト上で読むにはちょうどいいんだろうけど、紙の上で縦書きで読ませるにはもう少し繊細さがいるんじゃないかな、とか。
でも、惜しいなと思うってことはいいってことでもあると思うんで、どっちかっていったら褒めてるよ。たぶん。
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