ウサギ狩り (二見シャレード文庫 す 3-1)
2009年1月16日 BL読書(活字)伝染病により女性が滅亡し、男だけになった世界で起きた異変―それは、ある日突然動物のミミが生え、同性を惹きつける強烈なフェロモンを発する「ミミつき」の存在が確認され始めたことだった。
高価に取引される彼らを狩る「ウサギ狩り」。ウサギの「ミミつき」になってしまった宇佐美一羽の前に、高校時代の同級生で今は狩野組組長である狩野が現れる。
あっという間に捕獲された一羽は玩具として売り飛ばされることを覚悟するが、手始めに狩野から屈辱的で淫らな行為を強いられて…。
最近また浮かび上がってきてるから、食わず嫌いはよくないよねと思って手にとってしまった鈴木あみ。
大真面目にケモミミ萌えってことですよね、わかります。
でもね、意外とまともで、というか、よかった。
上記のあらすじから、
捕獲→あばば→おまえなんか嫌いだ!→あばば→嫌いなのに!→あばば→・・・好き!→あばば
という内容だろうと踏んでいたのだけど、そんなことはなかったのね。
それどころか、ミミつきは強烈なフェロモンを発しているっていうのに、この攻自制するんだぜ・・・!
すげえよ狩野くん。ヤクザの組長といえば、拉致監禁強制あばばしか特技がないと思っててごめんな。
ま、あらすじにもあるように、手始めにあばばはあったんだけどね、そのあとはひたすら我慢したからね。
高校時代の同級生、という設定も、無駄になってなくてよかった。
そのころから狩野が一羽のこと好きだったっての、大事。
ミミツキ好きになるのと好きになった子がミミツキになっちゃったのじゃ大違いだから。
「いま思えば、あれもあれも自分のことが好きで気にかけててくれてたからなのか」
って納得できる材料がちゃんとあって、女が死に絶えたとか耳が生えたとかトンデモ設定がどうでもよくなる普通のBLだった。
だからって、これがシリーズになりますよって言われても続き買うかっていったら首をかしげるけど。
ただ、プギャーってするつもりで買ったのでそれは本当にごめん。
受の性格がもうちょっと一貫してキャラ立ちしたクーデレだったらすごい萌えてたかも。
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