レッドクリフ、見てきたよー。
よほどのことがないと映画は見ない私だけど、赤壁が映画になるっつーならそれは「よほどのこと」だよねってことで。

それで、どうだったかっていうと。

えっと、普通。

なんかこう、スペクタル!みたいなの想像してたから(だって、CMで思い切り「レッドクリフ」とか言ってるから、なんか、ほら、ねーよwって思うじゃんか?)トンデモを覚悟してたんだけど、びっくりするほど演義だった
はじまるなり、「趙雲、阿斗さま救出」「奥方さま井戸へ身投げ」だもん。趙雲のステキエピソードを紹介する必要があったようには思えないけど。
あとソレもやるの?と思ったのは、「曹操、関羽を逃がしてあげる」。このソソさまの行動が後々に影響するのは赤壁と関係ないし。そうなると関羽が仁義の人だってだけのエピソードになるけど、それはそれで入れる必要ないんじゃないのと思っちゃうし。
それだったら、三顧の礼を回想シーンで突っ込むとか、伏龍がとかいう話をするとか、偉大な父と兄の背中ばっか見てた権の回想シーンを突っ込むとかしたほうがよくね? じゃなきゃ、説客が来てってところはもっと緊張感をもたせてひっぱってキリキリ描くとかさ?

あと周瑜と小喬夫婦が、かの赤壁の前だというのにダラダラいちゃいちゃしててなんかウザかった。
どうして「大小揃えて銅雀台に置きたい変態ソソさま」を「一目だけ見た小喬の影を追い続ける変態ソソさま」にしたんだろー。
映画だからどうしてもラブロマンス要素がなくてはならなかったの・・・?

でも、どう考えても三国志から赤壁の戦いだけ取り出して映画にするのは無理があると思うし(全十巻の話の4巻だけを映画化するようなもんだ)、まだ前編だから今後トンデモ風呂敷畳みの術を見られるかもしれないし(特に小喬あたりで)いろいろ言い切らないほうがいいのかなとも思う。
それに、この映画の楽しみ方は「うわー戦うシーンすげー」でいいのだろうし?

そしてキャスト。
え、向こうにおいて、周瑜と趙雲は美形じゃなくていいの・・・?
美周郎と言われてたはずの周瑜が、ゴリ(ガレッジセール)にそっくりだったんだけど・・・。
金城が周瑜だったら呪うとか思ってたんだけど、ごめんそっちのがまだよかったかも・・・。
趙雲もすごいごつかったんだけど・・・。
そして劉備が無双5並みにモブ化してたんだけど。
あとどうせなら、孫権は碧眼のハリウッドスターとか使ってほしかったー。
でも、関羽と張飛のイメージだけは揺るがないんだなーと感心した。

ちなみにもちろんゴリ押しで吹き替え版を見たわけですが、
献帝がまさかの石田彰。
あーびっくりした。出番は一瞬だったので、その後はモブとかやって無駄に目立ってた。
あとは、周瑜が山寺さんで孫権が平田さん、だったかな。
とりあえず、ダメ絶対音感がちゃんと働いたのでよかった。

あと個人的に面白かったのは、
・意外にも温和系キャラだった周瑜なのだが、孫権にだけはドエスを発揮(ソソさまからの竹簡を千切って床に叩きつけたり、矢を一本だけ渡してあと全部放り捨ててさあ虎を仕留めていらっしゃいと促したり)
・関羽は大事な武器を戦いの序盤に気持ちよく放り投げすぎ(地面や敵に突き刺さった武器は放置で、敵のしょぼい武器を奪って使う)(でも最後にちゃんと大事に持って帰る)
・え、張飛は素手で戦うの?

つーわけで、無双がやりたくなる映画。
無双乱舞!みたいな映画。

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