トルコライスの謎

2002年8月17日
「それにしても、被害者の残したダイイングメッセージ、あれがわからんことには・・・・・・」
「フッ」
「なんや水村、わかったんか」
「愚問だぜ、クララ。被害者は長崎――それも長崎市内の出身だ」
「九州男児やな。それがどうかしたんか」
「あるのさ、長崎にはそれが」
「・・・ハッキリ喋らんかい。何があるんや」
「トルコライスさ」
「ええっ? ナイフで刺された被害者が自分の血で書いて残したわけのわからない単語<トルコライス>、それが長崎にはあるっていうんか!(超説明的台詞)」
「ああ」
「どんなもんなんや、トルコライスて・・・」
「一つの皿に、スパゲティナポリタンとドライカレーが乗っている」
「は?」
「その上にトンカツ。ソースはデミグラスソースだ」
「画期的やな」
「ついでにサラダも同じ皿に乗せる。これをフォーク一本で雄雄しく食うのがトルコライスだ」
「・・・聞いただけで腹いっぱいになってきた。せやけど、それと今回の事件とどう関係があるんだ?」
「馬鹿だな、クララ。いるじゃないか、容疑者の中で、まるでトルコライスのような奴が」
「?」
「スパゲティナポリタン、ドライカレー、トンカツ、三つの味が楽しめるんだぜ?」
「三つの味が楽しめる・・・? 三つの味が・・・楽しめる・・・あっ、三味楽(みみらく)タケシや!」
「そう、被害者が殺害された時刻、三味楽には完璧なアリバイがあるが(説明的台詞)、何かトリックを使ったに違いない。さあクララ、もう一度現場を見に行くぞ」
「さすが水村! 今夜の飯はトルコライスで決定や!(意味不明)」

そんなわけで、長崎市内にはどこにでも、上記のような「トルコライス」という食べ物があるそうです。・・・大人のお子様ランチみたいなもの? うーん謎。
謎なので、こんな国名シリーズはいかがですか、ありすがわせんせい。
火村→水村はともかく、アリス→クララなのが最大の謎。

○よんだもの
鹿住槇『ないしょのステディ』(小学館/02.9)
書き忘れてたような気がする。
さすが、学園物はお手の物ですな。しかし、恋心を隠しているからといって、自分の好きな子にあんなに冷たい態度をとる攻さまはちょっと酷いと思いました。←子供のような文章だ。←いつもだ。

榎田尤利『ハンサムは、嫌い』(ムービック/02.5)
榎田さんの本を買うペースが、ちょうど一冊分遅れている・・・。
安心して読めるので好きです。
でも、美容院ものというか、美容師ものは自分もいつかやりたかったので、先をこされたーと思いました(笑)

高井戸あけみ『ブレックファースト・クラブ』(芳文社/02.1)
どうしてもマンガがほしいなあと思いながら、小説ディアプラスを立ち読みしていたら、三浦しをんさんがエッセイでこれが面白いと書いておられたので即買いしてみました。
男子寮もの。面白かったのだけど、これだけのネタと人物を詰め込むなら、少なくてもあと二冊くらいの長さが必要だったのではーみたいにも思います。もったいない。

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