はながたみ

2002年7月20日
納涼能に行ってきました。
一番初めの、能楽ミニ講座がとても面白かったです。ためになりました。扇の話だったのですが、流派ごとに模様というか柄が違うとか、役によって骨の色が違う(白と黒しかないのだけど)とか、そんな話を聞きました。

そんでその後は「乱」の舞囃子を見たのですが・・・。これが、思ったより長いのですよ。それで、結構単調だし、シテが舞っている間は、地謡の人達は相当暇なんですね。……二人ばかりうとうとしてました(笑)。特に、とても若そうな青年は、時折頭がフラッ、ガクッ、ハッ! となっていて、こっちまでハラハラしました。あとでお父さんに叱られたでしょうねえ・・・。

狂言は「福の神」・・・・・・あんまり面白くなかった・・・です。あ、でも、福の神が「はーーっはっはっはっはっ」と笑いながら出てきたのはちょっとツボったんだった。一人で(笑)。なんてゆーか、エノさんみたいなテンションでのご登場だったので。

能は「花筐 筐之伝」。子方が可愛かったですー。子方って、見目がどうのというより、装束を着けた形とか、座ったときの形とかが可愛いのです。天皇役ということで、車を模した屋根を持った大人に両脇を固められてる少年がラブリイでした。 そんで、この子も寝てた。夕方からの会なので、彼が出てきて座った頃はもう8時過ぎ。小学生でしょうから、本当だったらもうおうちで布団に入っててもおかしくない時間ですものね。

ところで私は前回思い描いていた「能楽ぼーいずらぶ」を更に煮詰めていたので眠りませんでした。
そうよ、受の子方時代を攻が見ててドッキュン(?)というのはどうかしら(ショタ!?)
しかも、攻にはライバルがいたり。この頃から地謡に参加していて、後列端で子方の面倒を見る係(椅子に座らせてあげたり、座った後装束を整えてあげたりする)とかをしていた分家の青年は、保護者を気取りつつ実は密かにずっと受が好きだとか(ここにもショタが一人・・・)。気は強いけど天然でぽややんな受の頭の上で、二人がバチバチ火花を散らしているの! 攻氏の愛情表現はわかりずらいので、受はいつも「あいつがいじめるーっ」「あいつわけわかんねえーっ」とライバルに泣き付いてしまうんですよ。うわー、ものすごくアリガチ。

てゆうか、伝統芸能ものなら、もっとじゅねっぽくなるのが普通なんじゃないのか。

○読んだ本
荻原規子『樹上のゆりかご』(理論社/02.6)
えーと、面白かったです。面白かったのですが。
やっぱり、学園物でミステリ調で、というと私の中では恩田先生が一番なのです。全体的に恩田先生っぽくて好みではあったのだけど、比べてしまうとやはりねえ・・・。突然くだけた文章になったり、ん? と思う文章が出てくると「あそうか、恩田じゃないんだった」と思う感じでした。

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