能楽鑑賞

2002年4月29日
矢来能楽堂は小さい・・・そして神楽坂は行くのが面倒臭い・・・。
今日観たのは、熊坂と東北と葵上。狂言は磁石。
能は全部複式夢幻能で、特にいかにも三番目〜な東北は半分以上寝てたような気がします。他流の序ノ舞はすっげー眠りを呼びますし。くあー眠いー。
葵上がよかったです。シテの山井さんは、出てきた時にはお声がイマイチ張らないかなあと思っていたのですが、仕舞がすごく綺麗でした。頭の角度とかで、面の表情が素人目にも変わって見えるですよー。前シテの時の泣く仕種とかもすごくよかったです。でも、なんといっても、後シテ。鬼女の面でカッとこっちを向いたりするのが、本当に怖かったです。
熊坂は・・・まあ別にこれといって(笑)
私的分類としては、過去のことを語って見せる系。
最初は地元の人間を装っていたくせに、夜になると「アタシって実は○○でー」って出てくるのです。で、「結局アンタなんだったんだよ!」という感じに終わる。
熊坂も、後になって「俺は実は盗賊の熊坂長範〜」とかいって何事か訴えてくるんですけど、いつもこういう系観ると、
「実は俺は熊坂長範〜。ちょっときいてよ、お坊さん。あれはウン年前の事だった・・・。ヘイ、コーラス(地謡)スタート! ピンスポ(ありません)カモン! 長刀オッケー! 俺がこうして黄金売りを襲おうとしたらさー、運が悪いことに牛若丸? とかいてさー、さっくりやられちゃったんだけどさー、そりゃないぜって思わない? ちょーっとお坊さん、まだ寝ないでよ、すぐ終わらせるしさー。あのさー、とにかくさー、・・・末の世は助けてね(意味不明)。お、朝だ、じゃあな!」
っていう能でしょ、と思います。
なんか相変わらず間違いまくり。
狂言は初めて観たやつで、よくわからなかったです・・・。
でも、都にいくんだーって出てきた太郎冠者? のストーカーみたいだった人は印象的でしたよ。
「あそこで店の品物を見てる田舎者にあたってみるか」
「えっとー、これが茶碗」
「茶碗」
「これは湯飲みー」
「湯飲み。・・・よう」
「うわっ」
「どーも」
「・・・(なにこの人、会ったこともないのに普通に話しかけてきた。あっち行こうーっと)これが水差し、水こぼし」
「水こぼし。よう」
「ひゃっ」
「久し振り」
「いや、てゆーか、あなたのこと知らないですけど」
「え? いくら俺だって、知らない奴に久し振りなんて言わないぜ」
「・・・なら、僕がどこの出身か知ってますよね?」
「ああ・・・・・・モノノクニだろ?」
「はあ? モノノクニなんて国どこにあんの? ・・・僕の出身は、尾張国です」
「ああ、尾張だった」
「尾張には、熱田大社って有名な神社があって」
「ああ、あるな」
「どーんとこうあるところに、すててーと入っていって・・・」
「ああ、こう拝む」
「拝まないです」
「あ? ああ、そう、拝まないよな」
「本当は、三河国から来たんです」
「そうそう、三河だった」
以下略。
・・・今日も楽しかったです。

そして、楽しんだ帰り、びーぼーいごーるどを買おうと思って神楽坂駅前の本屋へ行きました。
そしたらね! アフタヌーンかなんかの宣伝の、透明な(重要)ビニール袋に買った本を入れられました!!
隊長! びーぼーいごーるどが、透けるどころか丸見えです!(恥)
もうあそこでは本を買わない・・・。

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