王子様ブーム

2002年1月19日
○読んだ本
ビブロスのアンソロジーが「王子さま特集」
買いました・・・。
アオリは「抱きたい!! けど抱けない。・・・やんごとなき、キミを!!」です(笑)
しかし、今巷に満ち溢れているBLアンソロジーですが、特集組んだりってやはりビブロスさんが先駆け的存在なんでしょうかね。中学の頃からありましたよ、確か。あの頃から飛ばしてましたよね。当時の変わったところで「任侠特集」「ミリタリー特集」「近未来特集」「血縁特集」など。あ、あと「クリスマスの恋特集」とかもあったな。
最近は花音かどこかのアンソロジーも頑張っていて「政界特集」「盗人特集」などは本屋でプッと笑かせて頂いているんですが、やっぱりビブロスさんは常に一歩先を行っていらっしゃると思われます。笑うあまりについ買ってしまった例は「貧乏特集」
置いといて。
王子様特集を買ったのは、川唯東子さんが描いてるからです。ここんちの王子様は、なんというかビジュアル系(恰好が)。それにしても、そこそこアリガチなストーリーでもこの人が描くとジーンとしてしまいます。
あといいなと思ったのは「黒の騎士」というお話。うん。騎士はイイ。
・・・にしても、今BL界は王子が熱い! んですか? 特に砂漠系の王子は最近よくノベルズで見るような気がします。王子か・・・。名前がカタカナでなければ王子だろうと魔王だろうと構わないんですがねえ。カタカナでも、グインとかレムスとかなら覚えられます、多分。でも、イシュトバーンとかアムネリスとかは無理だ(何故例えが「グイン・サーガ」なのだろうか。10巻ちょっとで挫折したくせに)

恩田陸『黒と茶の幻想』(講談社/01.12)
面白かったです!!
ああー、さすが恩田先生。複数の人間を、一つの作品の中できっちり存在させて書き分けるテクがすごいです。系統としては、「ネバーランド」系。無理矢理こじつけると、キャラの年齢がぐっと上がって、半分を女性にした「ネバーランド」な感じです。
つーか彰彦!
ああ、彼が一番可哀相な気がします。男も見惚れる超絶美形だというのに、なんで蒔生ちゃんなんかを親友に選んでしまったのかしら。運が悪いのか、アンタ(ほろり)。
節子に言わせると、
「彼(彰彦)の蒔生に対する愛情などは、ほとんど恋人に尽くす女のようだ」
「彰彦はなぜあんなに蒔生が好きなのだろう。あんなにも冷たい男、恐らくは自分以外は誰も愛していない男を。」(p471)
ということらしいです。
彰彦はそんな節子に「蒔生ちゃんのどこがいいの」ときかれ
「なんて言ったらいいんだろ、こいつでなきゃ駄目だ、と思わせる瞬間があるんだよね」(p535)
と答えています。重症。
なのにそこまで彰彦に思われている蒔生ちゃんは
「俺は友人として彰彦を深く愛しているが、同時に彼の傷つくところを見たいという残酷な気持ちも持っている。」(p325)
なんて言いやがるんです。
彰彦・・・。
というか彰彦には、「ちょっと変わったある種の人でなし(例・蒔生)」のサドスイッチを押してしまう特性があるんではないのかしら、と思うわ私。だって確かに蒔生ちゃんは変わった人で冷たい人でどうやら人でなしらしいけど、サディスティックな面はあまりないような気がするのです。対彰彦の時だけ「傷つくところが見たい」てことは、彰彦の方に何か問題が・・・。
・・・彰彦。
ホロリ。
つーか、タイトルの意味が・・・わからない(最低)

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